明鏡止水
嬉しいことがあるかと思えば、悲しいことにも遭遇し、楽しいことをしたかと思えば、不安を感じることがある。生きていればこうしたことが繰り返される。楽しいことばかりあればいいのにと思っても、そうはならず、喜怒哀楽は避けられない。それが生きているということ。
友達の死に直面すれば悲しくなるし、自分が死ぬかと思えば不安になる。給与が入れば嬉しくなるし、買った商品が不良品だと悲しくなる。クレームを言っては怒りを覚え、言われては落ち込む。何かしらの出来事に合うたびに心は縦横無尽に動き回る。感情を抑制することなどできるものではない。
感情をコントロールする書籍やセミナーはいろいろあるが、あまり効果がないようで、その場になるとやはり感情を爆発させてしまう。それなら、感情を爆発させるのを抑制するのではなく、爆発させても相手を傷つけない方法を見つける方が良いのではないかと思う。
嬉しさは素直に表現すればいいだろう。悲しさや怒り、不安やむなしさはその場から逃げて、家族や友達に話した方が良いこともある。話を聞いてくれた家族や友達には、愚痴を聞いてくれてありがとうと感謝すれば、相手も納得してくれるだろう。