20歳になった若者を祝う成人式は年々華美になり費用もうなぎのぼり。貸衣装店や美容室、和装業界への貢献に寄与しているものの、飲酒して暴走する若者を見るたびにこんなイベントはやめた方が良いのではないかを思う。

 

人生一度の成人式に掛かる費用は女性の場合60万円ほど、こんな費用が出せないご家庭もあるので娘のためにローンを組んでいる。恥ずかしくないようにこうした衣装を用意する。成人式の祝辞を主催者が述べてもまともに聞いている人はほとんどいない。

 

こんなバカバカしいイベントを企画する方も困惑しているが、恒例の日本の行事だと行い続けている。僕は貧乏学生だったので成人式には行かなかったが、親に多額のお金を出させるならその費用で留学したと思う。

 

あるいは、母親の見栄で華美な衣装を着せて写真を撮り、ご満悦な母親もいるだろうが、それもどうかなと思う。おそらく、そうした母親の娘は困惑しているだろうし、自分好みの衣装ではないものを着せられているかもしれない。

 

18歳や20歳と言ったところでほとんどは学生で、働いた収入で自分の生活を成り立たせているわけではない。親の金を頼りに自立していない学生に、これからは社会人として…などと説教しても現実味がない。