多様性があるから生き残っている
人の目の色彩細胞には2色型、3色型、さらに、グラデーションになって見える細胞型などいろいろで、それぞれに特色がある。2色型は形の認識がしやすいし、3色型は色の違い認識に優れている。これにより、隠れている敵を認識する、熟した実を認識する人たちがいっしょに暮らすことで助け合い、生き延びる確率が高まる。
多様性を持った人が共に暮らすことはとても大切なのに、同じ種族、同じ慣習、同じ宗教、同じ国家に属している人だけの利益を優先するようになり、争いの原因となっている。多様性を否定するようになるとウイルスワクチン、経済、医療や科学の発展などには弱くなる。百害あって一利なしなのに、小さな枠を作って利益を守ろうとする。
いろいろな人がいて、いろいろな生き方があり、いろいろな価値観を持っている人がお互いに協力しあって暮らしていれば、人類は益々発展していく。肌の違い、国家の違い、宗教の違い、民族の違いなどで相手を否定することなく排斥することなく、お互いに認め合い尊敬しあって暮らしていける世界を作りたいものだ。
インターネットの世界は、すでにこうした世界を創り出している。さらに、従来の枠組みにとらわれない世界をIT技術者は創り出そうとしている。情報や貨幣など、国家に依存しないものがすでにあり、次の世界を創り出そうとしている。これに規制をかけているのは国家で、それぞれの国家がそれぞれの思惑で制限している。