親の期待を裏切ってこそ独り立ち
この子はとても素直でいい子ですと言われていると、いい子でいることが自分のアイデンティティーだと信じて、親の言うことを素直に聞き入れるようになる。しかし、物心がついてくると親の言うことを素直に聞き入れられない自分に気が付くようになる。
反抗期の時は、ただただイライラするだけで誰に対しても反抗的になるが、それは独り立ちへの成長過程のようなもの。親は驚いて素直な子供に戻そうとするが、それは親離れできない子供を育てているようなもの。反抗的な態度は独り立ちするには必要。
親の期待通りに生きられなくて悩む人も多いが、親の期待を裏切って生きていることが普通。自分らしく生きることは親の期待を裏切ること。そうしていく世代も親の期待を裏切りながら、新しいことに挑戦して人は成長してきた。
僕自身、親の期待を裏切り続けてきたが、50代になると親が自分を認めるようになった。身勝手な子供だと思っていただろうが、身勝手に生きてきたからこそ50代になり親を支えられるようになった。いい子でいれば50代になっても親に甘えていただろう。