腹いっぱい美味しいものを食べれば元気も出てくる
幼い頃から貧乏暮らしではあったが、何とか食事にはありつけた。腹いっぱい美味しいものを食べると元気も出てきて勉強もできる。しかし、空腹でいればとても勉強どころではなかっただろう。ろくに食事もできないほどの貧困に陥れば勉強は不可能に近い。
僕は、20代のころ多額の借金返済でこうした極貧状態にあった。100円の鮭の切り身が買えなくてレジで商品を返したこともある。友達が心配してお金を持ってきたが、それを断り、代わりにコメが欲しいと言ったこともある。お金をもらっても返済できない。
ご飯を久しぶりに食べながら、どうすれば極貧から抜け出せるかを考え、いろいろなことに挑戦していった。魚の行商、トラックの運転手、洋品店の経営、アパレルメーカーの売れ残りの卸販売、アパレルメーカーの経営、化粧品店の経営、塾や予備校の経営…
何もしなければ貧しい生活から抜け出せない。そのためには、まず食事からで、美味しくて栄養のあるものを腹いっぱい食べれば、考える余裕も出てくる。コツコツ勉強することも、深夜まで自分の会社で働くこともできる。だからこそ食事は大切なのだ。