変わらなければ倒産する
パソコン教室でも1995年ではWindows95の授業が大人気だったが、2021年の今、Windows95の講義をしても誰も受けようと思わない。Windows10や11の講義に人気は移っている。同じ商品でもこうして発展していかなければ生徒は離れていく。同じように見えても中身は大きく違っている。
車でも30年前の車を製造販売しても今の車のように売れない。マンションだって30年前と同じ設計と設備だと売れない。多くのビジネスでは時代に合わせて進化していかなければならない。これについていけない企業は、売り上げが徐々に下がっていき衰退していく。何をすればよいかわからないで我慢して我慢して倒産していく企業は多い。
創業者は変化に対応する素早さを身につけているが、二代目からは創業者のビジネスモデルを守ろうとするため変化に対応できない。それがゆえに大企業ほど時代の変化に対応できなくなっていく。つまりは儲からない会社になっていく。そうした会社がなくなり、新たな創業者が大胆な事業を興していく。こうした新陳代謝が日本では乏しい。
大企業に就職したものの大胆な事業計画があるわけでもなく、ただ業績不振の事業部の改善策を模索してはため息をつき、どうしてもダメなのかと嘆く。上司は売り上げを上げろと言うが策はない。売り上げ不振の事業部は売却されるので上司は部下を苛めるようになる。悪循環が日本企業を覆っていく。
こうした企業に見切りをつけて起業し、大胆な発想でビジネスを興した起業家が成功を収めていく。この30年を見ても、アップル、グーグル、フェイスブック、アマゾン、テスラ、ソフトバンクなどデジタルに強みのある企業が台頭してきた。従来の大企業のビジネスモデルが陳腐化し新陳代謝を求めている。