地銀は顧客を見限ってきた
僕は23歳の時に起業したが地方の銀行は全く融資する気がなかった。100万円の融資を受けたいなら100万円の定期預金を担保にするか土地などを担保に出すかしてくださいと言われた。しかも、連帯保証人は3人必要だと言う。
38歳の時、不動産を購入したので地銀に融資をお願いしたが支店では受けてくださったが本店で断られたと連絡があった。支店の担当者は謝ってくださったが地銀は過去の決算書しか見ていないと感じた。
48歳の時、会社が大きくなってきたので地銀のネットバンキングを利用したいと申し込んだが支店では誰もまともに対応できなかった。ITスキルがない行員ばかりで地銀との付き合いを諦め都銀に変更した。
ネットバンキングに詳しく対応してくれたのは都銀だった。地銀は決算書が安定している地方の企業しか相手にしなかった。地銀の行員はITスキルを身につける時間もなく、ノルマの消化と巡回で精いっぱい。
地銀ではけんもほろろに断られた案件でも都銀では挑戦してくださった。都銀で驚いたのは起業したての僕のサポートをしっかりやってくださったこと。取引先の紹介や事務所の移転先を見つけてくれた。
優秀な若者は都会に出ていくので都銀に口座を作る。田舎にいるのは親世代で、老齢化するので現金の動きは鈍くなっていく。スマホ決済アプリで送金したり決済したりするので銀行に行くことは少なくなった。
2021年、地銀はIT化が生き残りの切り札だと言っているが、すでに多くの有力な顧客を逃している。田舎にやってくる個人や企業はネットバンキングを利用するので地銀に口座を設ける必要がない。