企業の業績を左右する経営者の姿勢
小さな企業では社長自ら会って指示し、従業員を働かせて業績を向上させることができるが、会社が大きくなると社長に会うこともなく指示だけで従業員を働かせなくてはならない。指示だけでなく機転が利く社員にしなければ業績の向上は期待できない。
会社が大きくなっても企業の業績を良くしたいなら、そこで働く人たちをしっかり育てることが大切になってくる。企業内で機転の利く優秀な社員に育ってもらえば業績は自然と良くなる。そのためには社員を育てる姿勢を経営者が持つこと。
人を育てるとき、失敗も経験させなければならないが、成功ばかりを求めたがる経営者は従業員の失敗を許さない。経営者自身、多くの失敗を繰り返して今があることを忘れて叱ってしまう。それでは社員は育たず指示待ちの状態を作ってしまう。
従業員の失敗をどのようにして教育に活かすのかは経営者の腕の見せ所。ニコッと笑ってよくやったと褒めてやるぐらいの度量を持てれば、反省している従業員は二度と失敗しないように頑張るだけでなく経営者に惚れ込んでくださる。
結局、その会社が好きになるか嫌いになるかは社長の人柄次第。社長が好きで働いているからこそ機転を利かして何でもやってみようとする。たとえ失敗しても社長ならわかってくれるという安心感が必要。指示や能書きばかりの経営者では好業績を創り出せない。