失恋して痛みを知る
初めての失恋ではたいそう落ち込むが、これが二度三度となると慣れてきて「ああそうですか」などとあきらめやすくなる。初めての離婚でも同じことで、これが二度目になると慣れてしまって落ち込むことはない。
恋をして失恋することなどないと信じ込んでいても、いつ相手が手のひらを返したようにそっけなくされるかわからない。それが人というもので、何気ない一言やしぐさで嫌われてしまうことはよくある。
自分はしっかり愛していても、相手が別の相手を好きになることだってよくある話。別れ話を持ち出されて狼狽するのは最初の失恋。二度目や三度目になると抗体ができて冷静にさっさと分かれるようになる。
辛いことがあるたびに人は学習してそうならないように自分を変えていく。他人の痛みはあまりわからないが、自分の痛みはよくわかる。その痛みを味わえば反省することもできる。人はこうして成長するものだろう。
失恋したからってそうそう落ち込むことはない。そのつらい思いこそ自分を成長させる大きな糧となっている。振られた相手にいつかしまったと言わせるぐらいの男になろうと気合を入れるようにしている。