女三界に家なし
日本は女性を物扱いする傾向があり、嫁にもらう、女三界に家無しなどと云われ、生まれてから嫁に行くまでは親の言うままに生き、結婚すれば旦那さんの言われるままに生き、年老いてからは長男の言いなりに生きるようにという価値観を漠然と持っています。
女性蔑視の傾向は今でもあり、女性は家事をするものだ、女性は男性の言いなりになるべきだ、嫁は姑に従うものだ、結婚すれば男性の姓を名乗るのは当たり前だ、嫁に来れば財産は旦那のモノだ、強烈な男性社会だと思うことがよくある。
職場でも男性は残業もできるし出張もできるので管理職は男性に限るなどと思い込んでいる社会人は多い。僕はこんな常識を否定してきたが、東京五輪組織委の森喜朗会長(83)の発言や二階幹事長の発言など、日本人の常識は世界の非常識なのだと思い知らされることになった。
女性蔑視の傾向は日本には根強く「誰のおかげで飯が食える!」などと怒鳴っている父親がいたり、「旦那の両親の言うことは何でも『はい』と言ってやって当然」という旦那がいたり、女三人寄れば姦(かしま)しいなどと言ったりしている話の長い男性がいる。
ご高齢者だからこうした価値観を持っているのではなく、日本人が漠然と持っている差別なのだと素直に反省するべきだろう。家事は手すきの者がすることでお互いに感謝できるようになる。女性の役割などと思い込むことは非常識だ。