金がないなら知恵を出せ
僕は、23歳の時に資金がなく多額の借金がある状態で魚の行商を始めたが、日々の生活に追われる程度の収入しかなかった。返済するにはもっと稼ぐ必要があったので、下着を仕入れて販売するようになった。さらに、洋服を作った方が儲かると思ってアパレルメーカーになろうとした。しかし、生地を仕入れ縫製工場に頼む資金がない。
そこで、生地を仕入れて支払うまでの1か月間に現金化するには自分で縫製するしかないと判断して洋裁学校の生徒に簡単に縫製できるギャザースカートやパンツの縫い方を教えてもらい実行した。夜中に縫製したものは翌日の朝、販売して現金化する。支払いサイクル内で支払いができるビジネスモデルにした。
38歳の時に戸建てを購入したいと思ったが資金も収入もなかった。そこで、新規収入を得ようとその戸建てで学習塾を始めることにした。毎月の返済額を15万円とすると8人ほどの生徒が集まれば返済できる。そうした事業計画書とそれをもとにした返済計画書を金融機関に提出して戸建てを手にした。
やりたいことや欲しいものがあれば知恵を働かせてそれができるよう、または手にするように行動してみる。そうした知恵がなければ願望だけで終わってしまう。人生は一度きりなのだから、勉強すれば可能ならそうした方が良いし、知恵を出せば可能ならそうすべきだろう。