流言飛語に惑わされ
1973年(昭和48年)、オイルショックをきっかけに物資不足が噂され、日本各地で起きたトイレットペーパーの買い占め騒動が起きたとき、僕は大学生だった。何の根拠もないのに突然街中からトイレットペーパーがなくなった。それ以来の出来事が2020年3月初旬に起こっている。
今回は、トイレットペーパーだけでなくいろいろな紙製品、インスタント食品、お米なども買いだめになっているらしい。普段、冷静な方でもニュースが流れると自分も買っておこうという心理が働く。マスコミが買いだめを助長しているところもあるが、今回はネットでこうしたデマが流れ拡散されたことが原因らしい。
そういえばコロナウイルスについてかなりのデマがネットに流れてフェイスブックなどで大切な情報だから皆に知らせてくださいと言って拡散していた。よく読めば、デマだとわかるのに確認もせずに自分のネットサイトで拡散している方も見かけた。注意すると反対に叱られる始末だった。
人は一度信じてしまうと疑うことをしない。~からの情報だと言われると、~という情報源を確かめもせず、知っている人から知らせてくれたというだけで信じて疑わない。フェイクニュースはネットにはたくさんある。デマを流す人は、人が信じやすいようにそれらしくデマをつくりあげる。