人を変えるお金の魔力
貧乏で苦労してお金持ちになった人や若くして急にお金持ちになった人などで、人が変わったように偉そうな態度をとったり、贅沢に溺れていったり、人をバカにした態度が目立つようになったりする人がいる。自分と比べて収入や財産が少ないというだけで態度が変わる。
他人には、自分はお金持ちだから尊敬しろ、しもべのようにつくせ、などあからさまな態度が目立つようになる。私を誰だと思っている!というふんぞり返った態度で他人に接する。芸能界やプロスポーツ界だけでなく、企業経営者の中にもこうした態度の方がいる。こうした方は周りから嫌われるがわからない。
お金持ちになりたいと思い努力するが、お金持ちになると自分は成功したからすごいんだと思い、他人より優れているとアピールしたくなる。自分は特別な人間などだと言いたくなる。そのため、傲慢な態度が目立ち、贅沢するようになり、目立とうとするが嫌われるので徐々に没落していく。
昔から、社会の底辺からのし上がってくる人に共通しているのは、他人への心配りを欠かさず人並み以上に配慮できる人間。農家の出から天下人になった豊臣秀吉なども人たらしの異名を持っている。他人への感謝やいたわり、他人をいつも大切にする態度が失われたときすべてを失っている。
自分の才能を発揮してお金持ちになっても、多くの人の支えがあればこそという感謝の気持ちを失くせば、態度が傲慢になり、贅沢するようになり、感情的になってわが身を滅ぼしていく。他人から尊敬され偉くなるほどに偉そうな態度は厳に慎むべきで深く感謝の気持ちを持ち、つねに謙虚でなければすべてを失くす。