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転職すれば誇りはズタズタ

 

40歳以上の管理職の転職は難しく、前職では部下がいて「おーい、お茶!」と言えば、女子社員がキチンと対応してくれた。部下は、「俺が若い頃は…」で始まる会話をキチンと聞いてくれていた。そんな会社からリストラされたり、退職したりして転職先を探すようになる。

 

転職すれば、これまでと違って新入社員、でも、気持ちは前職の管理職なので、前職の感覚で仕事の話をしてしまう。「前職では…」「前の会社では…」この言葉こそ、転職先の従業員を怒らせてしまう原因となる。「郷に入っては、郷に従え」ではないが、転職先の仕事の要領をまず知ることこそ大切。

 

新入社員なので、「おーい、お茶!」などと言えるわけもない。若い上司に向かって、「俺が若い頃は…」などと言っても、誰も聞いてはくれない。パソコン操作も部下任せだったのが、自分でやってくださいと言われる。できないと言えば、「その年になってまで何をやってきたの!」とうさんくさそうにされる。

 

若い社員からは、「おっさん、新人なんだから挨拶ぐらい、お前からしろよな!」と叱られる。俺は、君より年上なんだからと言おうものなら、「自慢できるのは年だけかよ!パソコンもできないくせに!」と反対に叱られる。これまでのキャリアはまったく通用しない。俺はいったい何をやってきたんだと落ち込んでしまう。

 

転職は、これまでの自分を捨て去り、年齢のことを忘れて、まったくのど素人で、何のキャリアもなく、一から仕事を覚える初めての就職先だと思って職場の誰にでも、自分から挨拶して頭を下げて、新人らしい態度を保つこと。年を忘れて仕事のスキルは率先して勉強することが大切。

 

僕は起業家なので、還暦を過ぎれば自分で起業する方が良いのではないかと思う。これまでのキャリアを活かす仕事もできるし、若い上司にこき使われる心配もない。自分の趣味を活かした仕事で起業すれば楽しいだろう。そのとき、パソコンやスマートフォンなどが仕事のツールとしてなくてはならないものになる。

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