BUNちゃんの住宅設計 中庭こそ必要
玄関先に綺麗な花を咲かせているガーデンのある家は多いが中庭がある家は少ない。玄関先に庭を作る余裕があれば、玄関先を敷地に詰めて、外からは見えない中庭を作る方が良い。プライベートな中庭は太陽光を入れたり、風通しを良くしたり、季節を感じたりするばかりではない。
プライベートな中庭は階層ごとに2面から4面の部屋を隣接して設計できる。リビング、キッチン、応接室、個室だけでなく、浴室も中庭に面して配置すると温泉に行った気分に浸ることができる。僕は中庭を板張りにして2階を含めて7部屋が中庭に面しており、中庭で下着姿の素足でくつろぐこともできる。
外部と遮断されているので、軽装で、中庭に出て朝食や夕食をいただくこともできるし、浴室に面していれば裸で寝ころぶこともできる。板張りの中庭があれば、バーベキューをしても煙が家にこもらない。かなり重宝するので、玄関先や家の裏に庭を作るよりも中庭を作ることをお勧めする。
外から見えない中庭があれば、使い勝手はかなりある。ただし、敷地が狭ければ、敷地境界線先に玄関があるようになり、外からの見栄えはよくない。外から見る人のために家があるのではなく、家に住む人のためにあるのだから、敷地前は玄関と駐車場があればよいと割り切る方が良い。
外部から見えない箱庭(中庭)は、板張りにしておくと何かと重宝する。昔は、灯篭を置き、木を植えていたが、板張りにして植栽は鉢植えにする方が良い。板張りであれば、寝転ぶこともできるし、皆が座布団に座って歓談することもできる。何より、風呂に接していれば裸で出ることもできる。
中庭は、最低3畳は必要で、広ければ広いほど使い勝手が良い。僕の家では12畳ほどの広さがあるので8人でバーべキューもできる。鉢植えの植栽で飾っているので、気持ちの良い空間となっている。朝食や昼食も、ここで頂くことがあるし、夜食は夜空に浮かぶ満天の星々をみながらで、気分は最高になる。