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銀行業は衰退する

 

財布の中身、お札の枚数よりもカードの枚数の方がはるかに多い。クレジットカードなど今や財布はカードだらけ。そんな財布を持ち歩いているのは日本ぐらいで、海外では財布すら持ち歩かない人が大半。財布から現金を出して支払う時代はすでに過去のものになりつつある。

 

お金を扱う仕事は銀行が主流だったが、IT企業によってその仕事が奪われている。銀行はお客様から現金を預かり、そのお金を貸し付けて利子を取り、振り込み、送金、決済などの手数料で儲けている。しかし、IT企業は利用してくださるお客様に、ほかのサービスを提供することで収益をあげている。

 

現金支払いをしないキャッシュレス決済の比率は日本で20%に満たず、90%超の韓国や中国の60%とは大きな差がある。2020年、おおよそ4000万人の外国人が見学にやってくる東京オリンピックに合わせて二次元(QR)バーコードを使ったモバイル(スマートフォン)決済が広がるのは間違いない。

 

日本でもLINEが二次元バーコードを使った決済(LINEペイ)をはじめ、3年間は手数料を無料にすると発表している。スマートフォンにアプリをダウンロードして、自分の口座を登録すればすぐに使えるようになる。店舗もアプリをダウンロードして口座を登録すれば無料ですぐに使える。

 

手数料無料なのは、LINEでスタンプなどのコマーシャルを店舗や企業が使って広告費で稼ぐことが出来るからで、これは銀行にはない収益源なので、銀行はこうした取り組みには躊躇して、相変わらずクレジットカード決済を勧めているが、世界の潮流からは遅れている。IT企業が、モバイル決済の主流になりそうだ。

 

手数料収入で儲けている企業は、検索や物販、SNSを得意とするIT企業が格安か無料でその仕事を奪う時代になった。こうなると、モバイル決済のアプリのダウンロード方法、決済システムの利用方法、スマートフォンの操作方法の基礎から教えてほしいというニーズは高まる。

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