管理職とクリエイターの違い
就職すると、多くの企業では背広にネクタイを強制されるだろう。全員が同じファッション、同じカラーなどで統一されている姿は、軍隊のように頼もしく信頼できる会社だというイメージをつけやすい。ユニフォーム着用などはまさに軍隊のように全員が一丸となって同じ目標に向かって進もうという表れでもある。
仕事には、それぞれその仕事にあったファッションがあり、お客様に失礼がないよう信頼されるように、多くの場合同じファッションが好まれる。また、従業員にしても同じファッションであれば朝から何を着ていくのかと服装を選ぶ手間が省けるし、洋服を季節に合わせて購入する必要もない。
管理職は仕事を創造する必要はなく、今ある仕事を確実にこなして効率よく仕事を遂行して利益を最大にすることが求められる。働く人々をまとめてチームワークを重視しなければならない。各自がバラバラに行動することは慎まなければならない。皆が同じファッションをすることで意思統一がしやすい。
しかし、仕事をクリエイトする人は、他人と違うことを主張する。アップルの創業者は、Gパンにハイネックのカットソーだったし、ベンチャー企業の創業者の多くはおかしなファッションをして自己主張している。彼らは、他人が思いつかないことをしようとしている自己主張の強い人でもある。
普通の人と違ったことを考えて、それを次の時代の常識にする人たちである。当然、周りからは異質で失礼で礼儀をわきまえない人に映る。自分が生きている時代の常識を否定しているので、自分が生きている時代の人々からは嫌われる存在。しかし、彼らクリエイターが次の時代を切り開いたのも事実。