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空き家を利用してお店を開く

 

寂れた街の再生に成功しているお店は、チェーン店ではないお店の主人が手料理をふるまう飲食店、自分で製作した食器などを販売しているお店、昭和レトロなインテリアでオリジナルのスイーツなどが楽しめるカフェ、世界中からセレクトしたブティック、個性溢れる小さなお店が流行っている。

 

商店街や昔の市場でも、こだわりのあるベーカリー、地元市場の新鮮野菜を使った定食屋、農家の方の直売所、地鶏炭火焼の居酒屋、漁師の鮮魚売り場、若者らしいセンス溢れるカフェ、自分で製作した革製品を売るお店、自分で製作した洋服を売るお店、自分で製作したジャムなどを売るお店…などが流行っている。

 

メインの商店街から少し離れた路地などにこうしたお店が入ることで若者を惹きつけ、流行に敏感な人がお客様になっていく。大阪ではアメリカ村の最初がそうだったし、原宿の竹下通りも最初はそうだった。ポイントは仕入れて売るお店から自分たちで作って売るお店への変化が求められている。

 

立地の悪さを幾つかのセンスあるお店が集まることでカバーできる。大手が商品で溢れているのに対して、小さなお店は希少価値で溢れている。そのうち、メインの商店街が廃れていくのに対して、こうしたボロ屋などで開業したお店の方に人が集まるようになる。金儲けではなく、こだわりのある生き方を望む人達が売れている。

 

こうした人の生活は決して楽ではない。むしろ貧乏な方が多いが、それでも自分たちの楽しみが生活苦に勝っているのだろう。金銭苦に悩みながらも笑顔が絶えない。僕も昔は、自分で製作した洋服を立地の少し悪いお店で販売していた。お客様が着て街を歩いている姿を見かけると嬉しかった。

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