職場では上司の指示が絶対
料理人は、どんなに自分の調理に自信があっても就職したお店の方針に従わなければクビになる。イタリアンの料理人が大衆食堂に就職すれば、そのお店のレシピや方針に従って調理することを求められる。逆らって自分のやり方を貫けば、それがどんなに素晴らしいレシピであっても職場にいられない。
料理人は言われたレシピで調理するが、そのうちに自分で考えた調理を試したくなる。それは料理長になるか、料理長から認められるか、独立して自分のお店を持つしかない。それまでは厳しい修行だと割り切って頑張るしかない。そうやって独立して自分のお店を持つと自分のやり方でお店を運営するだろう。
そこにやってきた料理人やウエイターが、自分の経験からこの方が良いとどんなに思っても、オーナーから了解が得られなければ変えることはできない。オーナーだって雇われているときは我慢してやってきた。それが理解できないで自分の主張を押し通してお店のやり方を変えれば、お店としてはやっていけないだろう。
雇われて仕事につけば求められているのは指示された仕事を確実にこなすことで、私見で動くことではない。上司の反対を押し切って自分が良いと思ったことをやっていれば職場の団結を乱す行為となり退職して欲しい人になってしまう。転職している人に多く見られるが、良かれと思っても上司の了解が得られなければするものではない。