出汁は、捨てる食材からとれる
野菜を買ってきて調理すると、頭と尻尾は切り捨てる。ほうれん草なども根の部分は切り捨てるし、玉ねぎも頭と根の部分は切り捨てる。お魚は内臓や頭の部分、骨の部分は切り捨てる。調理して、切り捨てている部分は美味しい出汁が取れるので、たまには出汁を獲ってみるのもよい。
野菜は乾燥させる、魚は焼いておく、骨も焼く。こうしたものを鍋に入れて水で炊きだせば、美味しいお出汁が出来上がる。醤油を垂らして、削り昆布を入れると美味しいお吸い物になるし、塩を足してうどんやラーメンのだしにもなるし、ニンニクと生姜の細切りにオリーブオイルを足して味を染み込ませれば、野菜炒めやパスタのスープにもなる。
キチンと料理すれば、捨てる所がないのが食材で、腐っていなければ如何様にも食材は使うことができる。夏場は簡単に捨てようと思っている食材の乾物を作ることができる。魚も焼いてから干しておくとパリパリになり長期保存が効くようになる。健康にもなるし、料理の楽しみも増える。
腕を磨けば捨てる食材がなくなるように、自分を磨けば使えないと思う人はいなくなる。「あいつは、使い物にならない」というのは、使い方がわからないということではないだろうか?料理も使い方がわからなければ、せっかくのおしい食材も腐らせてしまう。その責任は、調理する人にあり食材ではない。