当たり前がなくなる
音楽を聴くのはレコードに決まっているだろうという常識は、今では通用しない。外で電話するのは、電話ボックスに入るか駅などの公衆電話を使うしかないだろうという常識は、今では笑い話。
計算は、ソロバンを使うのが一番早いから小学生の頃に、ソロバンを習っておくのは常識だったのに、今の若者はソロバンを知らない。文章を打つのはワープロに決まっていたのに、今ではワープロを観ることはない。
常識だと思っていたこと、やるべきだと思っていたことが時代の変化と共に誰もやらなくなる。石炭がエネルギーの主役だったのに、石油がエネルギーの主役に躍り出るし、それによって、これまで繁栄を極めていた街がいっきに廃れていく。
企業は、こうした時代の変化には弱く、自分の勝ちパターンを変えることができなくて、新時代には新しい企業に繁栄を奪われていく。いつまでも、これで大丈夫ということはない。
そんなの当たり前だろうと決めつけていると、とんでもない時代遅れになってしまっていることはよくある。自分の当たり前を疑って、相手のことに聞く耳をしっかり持つことはとっても大切。