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就職するなら給与ではなく働きやすさ

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就職活動している若者のほとんどは有名企業への就職が第一希望だろうが、希望する企業に就職しても、ノルマがきつかったり、仕事の内容がのみ込めなかったり、人間関係に悩んだりして1年以内に辞めていく人も多い。マスコミに知られている企業なら友達にも自慢できるし親も喜ぶ。

 

しかし、現実はそう甘くない。有名企業は、人一倍働いてきたからこそ有名企業になれたといってもいい。ノホホンとして有名企業になれたわけではなく、ライバル企業をぶっ倒してのし上がってきた企業だから、それなりに肝が据わっているガンガン働く人の集まり。学生気分など吹き飛ばされるのは当たり前。

 

初任給が高いということは、それだけ求められるレベルも高いということで、頑張ってついていけるという世界ではなく、あらかじめ勉強して来いという世界。それに疲れ切って、神経をすり減らして、心を病む人も出てくる世界。それなら、最初から有名ではないが、仲良くできる会社、初任給や福利厚生はよくなくても笑顔を大切にしてくれる会社の方が良い。

 

将来性があるのかといわれれば、働く自分たち次第だろうけど、がむしゃらに働く人は見当たらないから将来どうなるかわからないだろうな?という会社。そんなに儲からないけど、仕事が楽しくてやっていける会社。ボーナスなんてあるかないかわからないけど、飯は食っていける程度の無名の会社って結構いけると僕は思う。

 

有名企業に就職して、ガンガン働いて、同期の奴らを出し抜いて出世し、多くの人から羨望と尊敬のまなざしを受け、高収入で贅沢な暮らしができて、大きなプロジェクトを任される。そんな夢が団塊世代の人たちまではあったが、今はない。ガンガン働いても出世せず、高収入にもならず、リストラの対象になる時代。

 

サラリーマンとして高収入は魅力だが、その高収入を得ている人たちは、本当に人間らしく生きているのだろうか?誰もが知っている高層ビルで高級スーツに身を包み、ブランド物の筆記用具でメモを取りながら、人一倍貪欲に利益を求められる仕事をしている人がうらやましいとは思えない。

 

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