マンションの高層階は見晴らしがよい
マンションの高層階になるほど見晴らしがよくなり、眺望がよくなるにつれて高額になる。最上階と最低階の値段はかなり違ってくるし広さも違う。大都会に暮らしていると、自室の窓から明かりが入らない、すぐ隣の窓が観えているのが低層階、遠くまで見渡すことができて街の明かりが遠くに見えるのが高層階。
しかし、災害時にはこうした利点は弱点となってしまい、エレベーターが止まり、買い物した商品、水洗トイレの水、飲み水、通勤通学などで一日に何度も階段を昇り降りしなければならなくなる。地震のとき、建物は何にも被害を受けていないのに電気水道が止まり、マンション暮らしができなかった人は多い。
電気水道が止まり、階段の昇り降りで我慢できるのは4階までで、5階以上になると苦痛になり、10階以上の昇り降りは不可能。首都圏では、今後30年以内に70%の確率で地震が起こると言われているが高層階は相変わらず人気。窓から観える眺望にこだわってしまうが、低層階で暮らす人は不便さをあまり感じない。
首都圏では各家庭で、災害に備えて3日間の備蓄を呼び掛けているが、高層階では1週間程度の備蓄が必要だという専門家もいる。水洗トイレは水がなければ使えないので、飲み水以外の水の備蓄は大量に必要。また、下の階で火災が発生した時は、火の手は上にあがるので被害が及ぶ恐れもあるから、かなりのリスクを負っている。