仕事ができる人の自慢
一昔前なら、早朝出社、深夜残業など労働時間が長いことを自慢していたが、今は、如何に効率よく働き、余暇を楽しむ時間をたっぷりとっているかを自慢する時代になった。100万円稼ぐのに100時間かけるよりも50時間で100万円稼ぎ、残り50時間をスポーツや勉強や旅行などに割くことを自慢するようになった。
人としての幅が広いことを自慢するようになったのは、欧米に日本企業が進出してから。日本型の価値観が大きく揺らぎ、欧米人は家族との時間を大切にしているので、長時間労働を嫌う。付き合いだからと深夜深酒も大嫌いで、バーやスナックより自宅で家族を交えてのパーティ。家族の了解がなければ仕事ができないと考えている。
外資の企業も日本に進出してきて、彼らの価値観で仕事をするようになる。残業は仕事のできない奴だと思われるし、余暇を楽しめない奴、家族を大切にできない奴は仕事でのチームワークもうまくできない奴とみなされる。健康管理のための体力作りやダイエットやファッションセンスなど見た目の大切さを重んじている。
こうして21世になると、日本のサラリーマンはがむしゃらに働かず、情報収集と知的分析、それに基づいた判断を求めるようになり、効率よい労働方法を見つけ実践することが大切だと言うようになる。ダイエットやスポーツ、勉強など自己を磨くのが好きでファッションセンスを重要視してオシャレ。「まず、ビール」とは言わなくなった。