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人の恋路はわからない

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「アンナ・カレーニナ」は、ロシアの作家レフ・トルストイの長編小説で、「戦争と平和」と並ぶ代表作で、現代に至るまで極めて高い評価を受けている。しかし、内容は妻の不倫を描いたもの。幾度も映画になり、多くの観客を集めているのは恋に翻弄される夫婦や男女に共感するからだろう。

 

夫婦のいずれかが他人を好きになり倫理や良識と葛藤し、道徳を踏みにじってでも恋に生きようとすることはよくある。アイドルを好きになることはよくあるし、素敵な人に出会えば好意を抱くこともよくある。一歩踏み出すかどうかは、それぞれ違ってくるだろうが恋は道徳では計り知れない。

 

アンナ・カレーニナは、周りの人たちからお子様も優しいご主人もいるのだから別れなさいと責められ葛藤するが、自分の恋に生きようとする。人の恋路は他人がとやかく言うものではないのかもしれない。恋心という感情は、幾つになっても、どんな状況であっても湧き上がってくる。

 

有名なイケメンタレントが結婚したから耐えられないとか、清純派のタレントが不倫したから許せないとか、見た目の基準や作品での役柄で、人ではなくて玩具のように扱われているタレントを観ていると人気商売の怖さを感じる。人気者になれば公私ともに人目に晒され好き勝手に言われることに耐えなければならない。

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