経営はいつも限られた予算しかない状態で会社を経営しなければならない。赤字店舗を黒字にするには、

1. 経費の削減＝宣伝広告費、人件費、家賃、水道光熱費…などを少なくする。
2. 黒字にする売り上げを達成する＝黒字にできる利益を確保する。

この二つの方法しかないし、失敗すれば閉店となってしまう。

 

最初に、黒字にするための綿密な計画を練らねばならない。経費はどこまで削減できるのか？人件費の削減はどの程度必要なのか？今の売り上げのままでは、何人の従業員を削減しなければならないのか？売り上げを伸ばす営業方法や販売方法にアイデアはないのか？予算と期限が決まっているからこそ真剣に戦略を練らねばならないのに、従来のやり方で済まそうとする店長がいれば、そこで働く従業員は職を失くす。

 

お店の評判が悪いのではないか？どの地区からのお客様が多いのか？実地に調べていないので打つ手もわからない店長もいる。従業員のチームワークができているのかどうか？チームワークもできていないのであれば、お客様の評判はよくないと考えるべきで、販促する前に従業員のチームワーク作りを優先しなければならない。評判がよくなければ、評判をよくするため、販促ではなくお祭りなどのイベントに出てみたり、街頭宣伝してみたり、個別にご挨拶に伺ったりと地道な活動を優先するべきだろう。

 

宣伝広告が効果的なのは、オープンのときや街の評判が良い時で、オープン以外で同じチラシを入れ続けているときや街の評判が悪い時には、どんなにチラシを入れてもお客様は来てくださらない。評判が悪いお店では、買いたいと思える商品やサービスがない、接客が最悪だった、お店の雰囲気が悪い、店員が他人行儀など宣伝広告する前に反省すべき点が多くある。

 

自社や自店舗を分析検証できない人は、自分自身も分析検証できていない。つまりは反省できない状態で、同じことをやり続ける（横並び）タイプである。仕事をギャンブルのようにやり続けて損失を膨らませても、同じ失敗をやり続ける人はトップに立つべきではない。収益を出すには、出すための綿密な分析検証した戦略（計画）が必要で、その計画を従業員全員が理解して実行する必要がある。