このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

食費を抑えたかった若い頃

IMG_5672

若い頃は、ただ食費を抑えたいがためにできるだけ安い食材を買ったり、安い食堂を探したりしていた。スーパーは夜の見切り売りが始まるころを見計らって買い物に行ったし、安いスーパーを探しては喜んでいた。特売の缶詰やインスタントラーメンに見切り品の野菜を入れて食べていた。1日500円以内に抑えて余ったお金は書籍代に消えていった。

 

ごはんも白米にするよりもお粥にして量を増やして食べていた。見切りのお惣菜は、揚げ物が多く、偏った食事なので太ってくるし風邪などの病気になりやすく、いつも胃腸を壊していた。それでも、健康には無関心で安い食材を買ってきては食べ続けていた。30代には体重は84㎏、靴を履くにも苦労するようになった。

 

45歳でダイエットに初挑戦し、体重を70㎏にまで落としたが、食生活は変わりなく健康よりも好きな食べ物を好きなだけ食べる生活だった。健康診断では不健康な数値ばかりなのに気にすることもなく過ごしていたが、50歳ごろに体調を崩して、医師からはすぐに入院して治療しなければと言われるようになった。

 

このとき、初めて食生活を見直した。揚げ物や肉とご飯、副食にはお菓子が中心の食生活から、野菜や魚、果物を中心にしてご飯を少なくし、お菓子や炭酸飲料はできるだけ食べない、飲まないような食生活に変えていった。59歳で、更に健康診断の結果が良くないことから、1日1食生活にして体重を58㎏にまで落とし、健康診断の数値を初めてよくした。

 

若い頃の食事は、若い肉体を作ってくれるが、この時、しっかりしたものを食べないと身体は悲鳴を上げるようになり病気がちになっていく。そのつけは、その後10年、20年経ってから現れてくる。食費を抑えた分は医薬品代に消えていくように思う。61歳になってから、食生活は大切だとつくづく実感している。

« »