このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

太平洋戦争 作戦の違い

IMG_4960

日本はアメリカ機動部隊との戦争を想定していたが、アメリカは機動部隊同士での直接対決は避けて、アメリカ潜水艦部隊による日本の海上輸送船の壊滅作戦。つまりは兵糧攻めによって相手の戦力をそぎ落としていくやり方。海上輸送でもっとも効果的ダメージを与えうるのが日本タンカーへの攻撃。

 

日本軍は海上輸送船団への護衛艦を開戦当初持っていないし、そうした作戦を立てていない。日本から6000㎞も離れたガダルカナルを戦場にしたことで、多くの軍用輸送船を失くしている。軍対軍による直接対決にこだわる日本軍に対して、戦う装備がない輸送船ほど沈めやすいものはない。

 

潜水艦による攻撃や航空機による輸送船攻撃も効果的で、海上封鎖によって日本は資源不足に陥り、開戦時600万トンあった輸送船は敗戦時には30万トンに激減する。華々しい戦争などの作戦を立てて損害を大きくするのではなく、自軍は最小の損害で最大の損害を相手に与えるのが戦争では必勝パターン。

日本は戦国時代から兵糧攻めや情報戦によるゆさぶり、敵兵の離反など直接対決にならないで戦争に勝つ戦上手だったが、日清、日露戦争で、装備を整えた軍対軍の直接対決による大勝利に酔いしれてしまった。100年軍を養うは戦うためにあらず、外交を有利に進めるためにある。

« »