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情報を鵜呑みにする怖さ

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1994年長野県松本市で、神経ガスのサリンが散布され、被害者は死者8人、重軽傷者660人という事件が起きた。松本サリン事件は、当初、最初の通報者が犯人扱いされ、テレビや新聞でも報道されたため、日本中の人々がその人を犯人だと思い込んでしまう悲しい事件だった。

 

無実の人間が半ば公然と犯人として扱われてしまった冤罪未遂事件・報道被害事件で、奥様が全身麻痺、犯人扱いされた方もサリンガスの被害者でしたが、人々は彼を犯人だと信じ込んで疑いを抱かなかった。その後、翌1995年になってオウム真理教の幹部が犯行を自供して冤罪は晴れる。

 

それまで犯人扱いだったマスコミは一転して、その方を擁護する報道になり、多くの人々もそれまでの怒りを忘れたかのように何とひどい目にあったのだと思った。その方の苦痛の原因は、犯人扱いした警察や報道と、それを信じ込んで白い目で見ていた人々だが、民衆に反省はなかった。

 

僕はこの事件から、マスコミの報道であっても、警察の発表であっても鵜呑みにせず、それによって傷つく人がいることを忘れてはならないと思った。知り合いの知らせを鵜呑みにして相手を傷つけることがないように、情報は一方だけでなく、もう一方の言い分もしっかりと聞くことで判断しなければならないと思うようになった。

 

他人を否定的に評価するのは非常に危険な行為で、何気ない評価がその方を苦しめることになることもある。茶目っ気で他人をちゃかすこともとても危険な行為で、その方を非常に苦しめることもある。こうした事態を避けるには、最初から他人を否定的に言わず、他人をちゃかしたりしないようにしている。

 

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