どうすれば会社は儲かるのか
僕の家は貧乏だったので、5歳ぐらいから家の手伝いをしていた。祖父の家は工務店だったので、設計事務所の道具の片づけや事務所や現場の掃除など仕事には事欠かなかった。お小遣いはくれなかったが食事にはありつけた。
小学校に入ると、新聞配達や郵便局の内勤のパートを始めた。高学年になると郵便局の外勤も任されるようになった。中学生になると建材屋や瀬戸物屋など力仕事のアルバイトもしていた。日当300円~500円程度の収入だったが嬉しかった。
高校生になると、郵便局の窓口のアルバイトも任せてもらえるようになった。大学生では、建設工事現場の土木作業員として働いていた。高校生の頃から友達の宿題をやってあげて手間賃を稼ぐようになった。
大学生の頃から、ひとりで音響スピーカーの制作をして、完成したスピーカーを販売することも始めた。自分で商品を開発して儲ける方が賃金を頂くよりも儲かることを大学生の頃には気づいていた。
23歳にして独立起業しなければならない状況に追い込まれて魚の行商をはじめた。31歳になるまでお金になることは何でもやって借金を返済できた。5人までの社員を抱えている状態では、自分が働く仕事のお手伝いが欲しかった。
社員を雇うと、言うことを聞かない社員が出てくる。怒鳴れば辞めていくか反抗的になるし、黙っていれば増長して怠けたりお金をくすねたりする。彼らは、社内に反抗的な社員を増やそうとしはじめるので対策は早く打たねばならない。
この会社は何のためにあるのか?僕たちの仕事は誰の役に立ち、その喜びは何なのか?ただ、働けと言い、お金を儲けたいということならもっと給料が良い会社に転職していく。会社には理念と理想が必要だし、どうして僕と働くのかという理由が必要だった。
日本中の人々にパソコン教育を通じて如何なる逆境にも打ち勝つ、打たれ強いハートと時代を切り開くIT知識を身につけ、僕が経験してきたことを話すことで、生きていれば出くわすであろう出来事の乗り越え方を知っていただこう。
日本中にパソコン教室わかるとできる を立ち上げて、インストラクターの雇用を創生し、そこで学ぶ生徒様が起業したり、職場で改善したり、イキイキと働いたり、家庭をしっかり守ったりして日本中に笑顔を創っていただこう。
僕と働くことが嬉しくて仕方がない。僕といることが喜びだと言っていただける社長でなければ、とても会社は大きくなれない。社長を男にしたいと思っていただけるには、自分はどうあればよいのだろう?
こうした理念と理想を成し遂げるには、社長が信頼され、慕われなければならない。そのためには、自分の感情を制御して、いつも笑顔で自信に満ちていなければならない。全従業員から慕われる知識も人格も身につけねばならない。
10人の従業員のときも、100人の従業員のときも、1000人の従業員のときも、1万人の従業員のときも、同じように慕われるようになるには、人格を磨くしかない。怒鳴ったり、落ち込んだり、悩んでいる姿を見せてはならない。
いつも笑顔で夢と希望を語り、いつも従業員を笑顔で励まして、向かうべき方向を、自信を持って話してあげる。できない従業員をフォローし、できる従業員にはチャンスを与え、誰に対しても笑顔を絶やさない。
誰からも信頼され慕われるその度合いが強くなるほどに会社は大きくなり、多くの従業員は僕を世界一の社長だと誰に対しても言い切ってくださる。彼らの喜びは自分の喜びといっしょになって会社は儲かっていく。
気が付けば、僕は日本一のパソコン教室を経営していた。僕は贅沢しないで、誰に対しても謙虚に接し、内部留保に努めてきたが、物質的などんな贅沢よりも満足している。最高の従業員は、研修ではなく社長の生き様が育てることを知った。