お金持ちは、夜の宴会やお付き合いはほとんどせず、夜の宴会の代わりに朝食会をして、酒のない席で堂々と自説を述べる。酒が入ると、酒の席だからと中途半端な態度をとられるし、スケベな話にもクラブのはしごにも付き合わなければならない。質素な生活を心がているので贅沢は一切しない。かつて、経済連や臨調（臨時行政調査会）の会長をしていた土光　敏夫もこうした態度だった。

 

お金持ちは、自分が仕事をしてお金を稼ぐのではなく、自分のことが大好きで、大好きで一緒に仕事がしたいと慕われる魅力があるので、周りが自分のために働いてくれる。投資は、投資の専門家が引き受けてくれるし、仕事は部下が喜んで仕事をこなしていく。自分のためにお金を使わず、そうした人のためにお金を使うので、人は益々慕って働いてくださり、お金は溜まるばかりになる。

 

お金持ちになりたいと必死になっている人は、自分のためにお金を使って見栄を張って贅沢する。少しでも、自分を偉く見せようとする態度はすぐに見破られるし、人はこうした態度を示す人のためについていこうとしない。投資は自分のこだわりがあるのでマイナスになっても自分のせいだとは気が付かない。仕事は自分でこなして部下にはエラそうな態度を示すので部下は自分のために必死になって働いてくれない。