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わかるとできる物語 第3章 7 FC本部の役割を果たせ

2014-10-25 13.58.21FC本部を運営していて、直営教室の業績が思わしくないことほど悲しいことはない。加盟校様の信頼を失くすばかりでなく、加盟校様の指導ができなくなる。加盟校様の方が好業績になると、オーナー様から直営教室を買い取って再生してくださる方まで出てきて、どちらがFC本部として機能しているのかわからない状態になった。

 

「わかるとできる」では、長く、直営教室の業績よりも加盟校様の業績の方が良かった。それでも、FC本部指導に頷いてくださっていたのは、BUNちゃん先生が講義する商品が絶大な支持を得ていたし、加盟校様の開校から入室説明会、スタッフ研修から販促指導まで山口常務が中心となってFC本部が現地で行っていたからに他ならない。直営教室は、担当幹部社員が本社スタッフの受け入れを拒否していたのでこうしたことを行えなかった。

 

社長として自分の甘さを痛感していた僕は、言いにくいことでも言わねばならないし、憎まれることでもやらねば後になるほど傷口は広がることを学んだ。社長はすべてのことに責任がある。最初に、直営教室は加盟校様の指導育成のためにあることを直営スタッフに理解していただくことだし、直営と加盟校指導に区別があってはならないので、事業部どうしの壁があれば、その壁を取り払うことだった。

 

社長は、ともすれば業務を部下に任せて自分の仕事は外部との折衝や交渉事や資金調達だと勘違いする。僕の場合は、教材制作とFCに加盟している教室の指導育成だった。本来なら、いちばん力を入れるべき直営教室は入ることができなかった。事業部制度を見直し、反抗的な幹部社員を解雇し、赤字教室を黒字に再生し、黒字化できない教室は閉校や移転する。加盟校様に指導育成できる直営教室を創るのがFC本部社長の仕事。

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