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わかるとできる物語 第3章 6 直営教室の業績回復

2014-10-19 15.41.18

赤字の直営教室の担当者を降格し、僕の担当となったとき、全国に直営教室は40あり、ほとんど全教室赤字状態。手のつけようがない状態だったが、300人ほどいる直営スタッフの中で、吉村ブロック長(現 ありがとう㈱オーナー様)だけが僕に直営教室の改善案を提案してくれた。僕はそのアイデアをもとにして「サバイバル10」の事業計画書を作成した。

 

「サバイバル10」の事業計画書は、40教室の直営を10教室にまで縮小させなければ黒字にならないであろうという厳しい内容の事業計画書だった。直営教室の赤字を放置して会社が倒産すれば、加盟しているオーナー様にご迷惑がかかる。僕は、吉村さんをジェネラルマネージャー(役職手当・出張手当なし)にして、全国の直営教室を初めて巡回したが、どの教室でも手痛い歓迎を受けた。

 

現場スタッフからの指摘はもっともなことばかりだった。「エリア調査もしないでどうして出店したのか?」「事業計画もなくどうして出店したのか?」「採用計画もなく・・・?」「研修制度もなく・・・?」「現場の声をどうして聴こうとしなかったのか?」「パートスタッフを解雇しろとはどういうこと?」「今頃、研修して意味があるのか!」「末端社員は社長に連絡するなとあんたが指示をしたのか!」・・・

 

如何に会社が大きくなろうとも、如何に社長が忙しかろうが、現場を離れるとこうなるよということを経験した僕は、行く先々で頭を下げるしかなかった。銀行から5億円の借り入れをして、再生資金にし、昇給して半年間は僕が執筆した成功マニュアルを参考にそれぞれ思いのままに教室運営を任せた。吉村さんは憎まれ役を買って出て20教室を閉校し、最後に自分で閉校教室を2教室買って独立した。

 

残った直営教室は20教室で、吉村さんが後を引き継ごうとしていた石橋さん(当時 パート採用、兵庫で日本一の業績を出し西地区のブロック長 現在は本社SV)は、ご家庭の事情で退職していたので、公認候補は別の方を推薦してくれたが、彼女は直営事業部の幹部社員と共に独断で行動していった。3年後、二人とも解雇することになったのは非常に無念で、その後、また、ひとり直営教室を巡回して頭を下げていくことになる。

 

 

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