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企業研修は実務研修が基本

2014-10-12 15.36.25

僕が勤めていた企業研修は、現場の仕事を覚える研修で、技術の向上や仕事の効率化に関するものばかり。必要な資格取得に関する研修もあれば、今後必要になるであろう技術を習得するために派遣された実務研修もあった。大阪で就職した僕は、上司と二人で東京に行き、アメリカから伝わった最新の技術を数日かけて必死になって学び、会社に持ち帰って活かした。必要であれば海外への留学も認めてくれた。

 

いつの頃からか企業コンサルタントが主催する企業研修が中小企業や若い企業で多くなり、精神訓話やチームワーク、マナーや一般教養、事業計画書の書き方、簿記の基本に関する企業研修が主流のようになっているが、大企業では留学など実務研修が盛んで中小企業が喜んで導入している研修はほとんど見かけない。従業員のスキルアップに投資するのは、従業員のスキルアップが即ちライバル他社が真似できない企業となれるから。

 

商品知識を高める研修、接客術を高める研修、資格を取得するための研修、仕事の効率化を図るための研修、無駄をなくすための研修、仕事のスキルアップ研修、技術向上のための研修・・・企業の業績に直結した研修ができるのは上司が実務に明るいからで、実務や現場に疎い上司は、こうした研修は嫌うようになり、理解しやすく真似しやすい精神訓話やチームワーク、マナーや懇親会などに傾倒していく。

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