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わかるとできる物語 第2章 2 わかるとできるのインストラクター

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それまでパソコン教室では、映像授業ではなく、教室にプロジェクターを置いて、生の先生が一斉授業をする。生徒は、自分のパソコンに向かって先生の指導に合わせて操作するか、テキストだけが配られて、個々にテキストを観ながら自分一人で学習して、質問だけを受け付ける教室だった。パソコン先生はパソコンが大好きで、パソコンの講義をすることに生きがいを感じていた。

 

映像講義のサポート役は、レンタルビデオ店の店員とは違う。まず、映像授業の中身を知ったうえで生徒指導しなければ、生徒の方がパソコン操作に迷ったとき、幾通りもある操作の中で、映像授業での操作を説明できなければ生徒の方は、映像授業の先生とは違うやり方を教えられて迷ってしまう。あくまで、映像授業のサポート役に徹し、教えすぎないインストラクターが必要だった。

 

インストラクターは、自分のスキルを駆使して生徒の方に教えるのが大好きで、映像授業を無視して、自分のやり方で生徒指導してしまう。そうなると、生徒の方は映像授業を観なくなりインストラクターに頼るようになるが、そのインストラクターでなければ頼りないと思うようになる。他のインストラクターは生徒指導できなくなりチームワークは崩れて教室運営はできなくなる。

 

教室でみずからが講義するインストラクターと映像授業をサポートするインストラクターでは大きな違がある。そのことを理解して生徒指導してくださるインストラクター研修をしなければならなかった。「わかるとできる」パソコン教室のインストラクターは、BUNちゃん先生の映像授業をサポートして、生徒の方がおひとりになった時でもパソコン操作ができるように指導する必要があった。

 

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