凡人は何のために勉強するのか
僕が学生の頃、受験勉強は有名校に進学するための手段だった。有名校に進学すれば、有名大学に進学でき、それができれば有名企業に就職でき、就職できれば生涯安泰だったからだ。それが昭和のエリートコースだった。今では、年功序列、生涯雇用などは夢物語で、いつ解雇されるかわからない時代になった。
昭和の時代、男を選別する言葉として、高身長、高学歴、高収入と言われたが、それは男の収入に頼る専業主婦としての価値観だった。今では、女性の社会進出によって男性に求める条件も優しさ、家事手伝い、料理が得意などとなっている。高学歴な女性が、キャリアウーマンとして男より高収入を得る時代になった。
今でも学問は高収入への近道だと思われている。確かに、高度なスキルを身につければ高収入が期待できる。AIのプログラマーは重宝されるし医者も高収入。経営者だって高学歴は必要ないが、専門分野でのスキルや知識が求められる。そのため、高収入を維持するための勉強は日々欠かせない。
受験勉強ばかりが高収入を得る手段ではなく、高度な専門知識とスキルを独学でも良いし専門学校でも良いので身につけた人が高収入を得る。勉強は学校で教えられるものだけではない。社会に出れば、高収入を得るためのスキルはいっぱいある。それを身につけてこそ高収入を得ることができる。
野球を究めれば高収入が見えてくるだろうし、料理を究めても高収入が見えてくる。音楽を究めても、デジタルスキルを究めても、経営を究めても高収入が見えてくる。社会はその道を究める人に高収入を与えるもの。だからこそ、幾つになっても道を究める勉強を怠ってはならない。