気が付けば、周りは年下ばかりなり
僕は今年で72歳になる現役経営者。半世紀以上も働いてきたので、昔のこともよく思えている。学生の頃からとなると、ニクソンショックやオイルショックも経験している。高校生の頃には最初の大阪万博もあり、アポロ計画での月面着陸も観ていた。
金融機関の方が来られても、そうしたことを経験したこともない若い世代の方とお話をするので、嗚呼、僕も年取ったものだなと思ってしまう。気が付けば、周りは僕より年下の方ばかり。年上の方への配慮をすることも少なくなったはずだ。
反対に、僕が年配なので気配りしてくださる方がほとんど。いっしょに働いてくださっている人も若い。何しろ、60代でも僕より若いのだから。ただ、見た目は若く見えるので60代の方から若いのだからと言われることもある。
こんな年になるまで働いているとは思わないで暮らしてきたので、隠居することなど考えられないほど仕事人間にどっぷりつかっている。仕事がなくなれば、暇を持て余してしまう。サーフィンも山登りも毎日となれば、この年だけに辛くなるだろう。
僕は経営者なので、こうして仕事を続けられるが、従業員であれば65歳で定年、70歳までは嘱託社員、70歳で真の定年といったところだろう。55歳で年収のピークを向かえ、役職定年でグッと年収は減少し、65歳で半分以下になる。
55歳からは、若い方に指示されて仕事をするだろうが、僕の性分では転職してしまいそうだ。でも、55歳なら転職してもやりがいのある仕事が見つけられるかどうか怪しい。やっぱり、僕は自分の好きなことを仕事にして会社を立ち上げるだろうと思う。
今の時代はネットが普及しているので、宣伝広告や製造販売はネット、事務所は自宅、従業員はほぼ一人で行うだろう。新聞折込広告、郵便、電話は費用がかさむので利用しない。営業にも出かけない。飛び込み訪問もしない。