何を思っているかで業績は変わる
とある会社の従業員が僕に、「私は社長が大好きで、社長のためなら何でもする気でいます。」と話してくれたが、彼の仕事ぶりは社長に認めてもらうためであった。僕は彼に、「社長が大好きで社長に認めてもらいたいなら、業績で好結果を残すべきだね。」とアドバイスした。
しかし、彼には通用せず業績よりも、いつも社長の傍にいて気に入られたいという認知欲だった。褒めてもらいたい願望は、他の従業員への嫉妬になったりして苛めをすることもある。彼の部署はそれがためにギクシャクして業績は下がるばかり。しかし、彼は自分が原因だとは思っていない。
別の会社の管理職の人も、会社に認められたいという認証願望が強く、自分よりも印象が良い社員は徹底的に苛める傾向にあった。自分が一番の出世頭でなければ気が済まない。社長が他の人を褒めるだけで嫉妬にかられてしまう。この管理職がいる部署も業績は下がるばかりだった。
好業績の会社や部署では、社員が明るく、楽しそうに仕事をしているので、皆が元気だ。誰もがお互いに信頼しあい助け合っている。会社が好業績なのも納得できる雰囲気を醸し出している。自分が認められるより、好業績になれば高収入が期待できることを知っている。
みんなが仲良く助け合って仕事をすれば業績が良くなることを知っているので、自分の成果にこだわらない。自分の殻を打ち破り、部署の壁を取っ払い、会社の利益のために行動できる社員が集まれば、認証願望など取るに足りないことだとわかる。