日本の平均年収と中央値
日本の平均給与は約460万円、中央値は約351万円です。これを16ヶ月で割り算をします。1年は12ヶ月ですが、ボーナスを4ヶ月分として計算してみると、平均では、460÷16=28.75万円、中央値では、351÷16=21.94万円になります。
おそらく、多くの人は中央値の方が納得できると思います。平均値は、高額所得者によってかなり引き上げられますが、中央値は、多くの人が存在する値だからです。最近、初任給が30万円だとする企業が増えてきているカラクリは…
同じ年収ですが、ボーナスがなければ、平均給与は460÷12=38.3万円、中央値でも、351÷12=29.25万円。つまり、同じ人件費でも欧米並みにボーナスなしとして会社を運営すれば、初任給を30万円位にはできる計算になります。
従来の社員は、ボーナス込みの給与だと教えてあげれば新人ばかり得をするということもありません。日本企業はそんなに儲けているわけではありません。月収ばかり気にしていると、とんだ食わせ物に引っかかる恐れがあります。
アルバイトと正社員でもボーナス支給があるのかないのかで違ってきます。時給1500円のパートさんが1日8時間20日出勤すれば、1500×8×20=24万円。かなり好条件ですが、年収では、24×12=288万円になり、中央値でもらう人より低いのです。
中央値で正社員として働いている人は、先ほどの計算では21.94万円でバイトの方がたくさんもらっているように感じます。その人は、さらにこんな計算をします。219400÷20÷8=1371.25円。自分の方が時給は低いと嘆くのです。
人は目先のことで判断しがちですが、それだと大きなことを見落としがちです。今、観えていることと全体を観ることは違っています。それを見極めることができるのは知識と知恵です。普段から、しっかり勉強して知識と知恵を身につけてください。