紙の新聞がなくなる
東京中日スポーツは、印刷を2025年1月31日付で休止し、同年2月1日から電子版に全面移行することを決定。新聞発行部数が減少しているうえに印刷代の値上がり、物流コストの上昇、人件費の増大などで廃版に追い込まれた。このようなことは、多くの紙媒体の新聞に及んでくる。
大手の新聞社は、紙媒体での販売数が減少しているのでデジタル新聞の購読に必死で、そのためにいろいろな販売促進策をとっている。新聞は、1か月でかなりの家庭ごみになり、捨てるにも苦労する。昔であれば、お風呂やかまどの炊きつけに利用できたが、今ではそうもいかない。
すでに駅の売店で新聞を購入する人はほとんどいなくなった。昔は、電車に乗ればサラリーマンが新聞を折りたたんで購読している姿が当たり前だったが、今ではスマホを観ている人がほとんど。新聞を広げてみている人は見かけなくなった。そうなると、新聞折り込み広告に頼っていた取次店や企業は、広告宣伝の在り方を根本的に見直す必要が出てくる。
スーパーなどでは、新聞折込広告を毎週金曜日に入れるのが当たり前だと思っているが、これがなくなると広告宣伝部門の方は戸惑う。あってしかるべきものがなくなるのがデジタル化で、より効果的、効率的な波は昭和の常識を非常識に変えていく。広告宣伝の在り方は今でもSNSを使って行うようになってきている。