社員教育は、社長自身の教育から
子供が反抗期を迎える動機は、自立心ではなく、親の態度に対する疑問から。片付けが大切だと言っているのに親は片付けなどしていない?残さず食べなさいと言っているのに、親は残している。さっさと宿題をしなさいと言っているのに、親はテレビばかり観ている。お菓子ばかり食べるんじゃないと言っているのに、親はスイーツばかり食べている。
社員教育は社長教育と僕は思っているので、社員教育をする前に「では、社長はどうなんですか?」と言われないように自分自身も積極的に模範を社員に示しながら教育すること。社員が商品を覚えようとしないは、社長は商品を覚えていますか?に置き換えて実践してみる。社員が生徒様に暴言を吐くは、社長は社員に暴言を吐いていませんか?に置き換えて反省してみる。
感謝・讃嘆・激励は、社員に求めるモノではなく、自分自身に問いかけるもの。社長としての自分は、社員に感謝し、社員を讃嘆し、社員を激励しているのか?そのうえで、仕事の模範を示しているのか?自分だけが特別な存在で、仕入れた商品知識がなくてもOK、研修会の内容をしっかり聞き実践しなくてもOK、手配り販促しなくてもOK、という特別扱いしていないか?
私は社長だから時間通りに出社しなくてもいい!と言っていた社長さんは、会社を赤字にして死んでいきました。「社長が仕事の最前線で誰よりも働いていれば、尊敬もされ、信頼もされる」と話しても、聞き入れてくれません。率先垂範していれば、スタッフはみずから反省してやるべきことをやってくれます。変わるべきは自分自身で、社員に話したいことは、まず、自分が実践してから。