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創業者の慢心

 

携帯電話で世界を席巻したカナダのブッラクベリー。たったひとりのデジタルオタクが携帯電話にメール機能を追加して、電話回線を使えば無料で通話やメールができる。今のスマートフォンの先駆けとなる携帯電話だった。

 

世界中で大ヒットし日本でも使っていた方は多かったと思う。彼らはiPhoneが出たとき、キーボードがないスマホに否定的だった。あんなものが売れるわけがないと決めてかかっていた。それがあっという間にiPhoneに取って代わられる。

 

フォードの創業者は、T型フォードでアメリカ中を埋め尽くしていた。とても儲かるが、自分が開発したT型フォードにこだわるあまり、GMやクライスラーの新型車に販売シェアーを奪われてしまう。

 

技術者でもあり創業者でもあるこうした経営者は、得てして自分の開発したものに絶対的な自信を持っているが、それは年月とともに古くなり、新しい時代に乗り遅れてしまう。そのことを忘れてしまえば、取り返しのつかないことになる。

 

自分が開発したもので世界の頂点にたてば誇りもあり自身もある。しかし、それは時と共に風化して歴史となっていく。新しい時代には、新しく開発した若者が頂点を目指しているものだ。それゆえにいつも謙虚であらねばならぬ。

 

 

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