このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

ぶつかり稽古

 

先輩のお相撲さんが受ける側になり、後輩のお相撲さんがぶつかる側に分かれて相撲の稽古をすることで防御と押しの体制を身につけ徐々に力をつけていく。激しい稽古なので怪我をすることもあるが、本番で大怪我をしないためにも必要な稽古だ。

 

仕事をしていても同じように上司と意見が合わなくなることがある。上司の言うことはすべて正しいとは限らない。どうしても理解できないこともあれば、理不尽だと思うこともある。こうした場合はぶつかり稽古だと思ってしっかり話し合うことだ。

 

上司が自分の考えを押し通しているので、部下である自分は反論せずに黙って従っていれば良いと思い込んでいればストレスが溜まり仕事は辛いものになる。お互いにプロの仕事人なのだから、お互いの考えをぶつけあって調整した方が良い。

 

お互いに自分の考えが正しいと相手を屈服させるのではなく、相手の意見をよく聞いて受け入れるところを見つける努力も必要なら、自分の意見を説明する努力も必要になる。説得には相手を受け入れる優しさが求められる。

 

お相撲さんのぶつかり稽古でも、先輩力士が両手を広げて「さあ、来い!」という姿勢を見せているように、両手を広げて話し合おうとする姿勢を身につけることだ。人間力を高めて仕事をすれば、誰からも信頼される。

 

嫌な奴だと思い嫌っていれば上司から遠ざかってしまう。上司もそんな部下を見限ってしまう。お互いにギクシャクした関係で仕事をしていれば、お互いに面白くない。それなら、あえて嫌な奴と正面切ってぶつかってみることだ。

 

« »