より豊かになるために勉強する
明治維新の日本では、多くの若者が学問に目覚めた時期でもある。福沢諭吉の「学問のすすめ」や「西洋事情」などは大ベストセラーになり、論語ではなく簿記会計学や商学、経済学や理学、工学などの実学を学ぶ若者が社会に出て日本の近代化を図っていった。
現在でも、より豊かになるためには学問が必要で、ITスキルを身につけて商売繁盛する人もいれば、調理の勉強を深めて、誰もが美味しいと言ってくださる料理を提供して商売繁盛している方もいる。難しい資格を取得して、その資格を活かした職に就き、高収入を得るようになった方もいる。
貧しい土地に暮らす人々が豊かになるように学問して灌漑用水路が必要だと気が付いて、多くの人々を説得して開発し、豊かな土地に変えた人もいる。海外の言葉を勉強して、地元の技術を活かして海外で商売繁盛させる人もいる。ただがむしゃらに働けば豊かになるのではなく、何が必要なのかは学問によって見つけるべき。
僕は、20代で行商を始めたが、その過程で沢山の勉強をしながら和歌山から大阪へ、大阪から中部へ、中部から首都圏へと商売のエリアを広げていった。独学もしたし専門学校の先生に教えていただき、商売の知識や技術を深めていった。60歳になった今でも勉強は欠かさない。