誰がそんなことを言った!
他人の評価は誰もが気になるもの。それが親や上司となればなおさら。僕は、父から死ねと言われたことがあるし、上司から職場での協調性など最低の評価を下されていた。もちろん、ボーナス評定は最低で、支給額も最低だった。そんな僕でも社長になり、70歳になっても仕事をしているのだから驚きだ。
70年の経験から言えることは、他人の評価を気にする人や低評価したがる人は、自分に自信がなく仕事もできない人が多いということ。僕を嫌っていた本社の管理職は、社長の目ばかり気にしていたし、支店に飛ばされてもデスクすら用意されていなかった。支店長はキャバレー好きで仕事は他人任せだった。
社内で誰と誰が~部長派で、自分は常務派だからあいつらを蹴落としてやるなどと言った話ばかりで、現場の仕事の話は出てこない。社長が巡回で来社すると平身低頭で出迎えて、業績を独り占めする自慢ばかりしていた。夜は、もちろんアロチのキャバレーで社長接待。支払いは会社持ちにしていた。
うわさ話が大好きで、自分から話を創作して平社員を貶めるデマを流すこともあった。自分のうわさには敏感で、少しでも気に入らないと、「誰がそんなことを言った!」とおかんむり。こんな会社はうんざりだと僕は退職することにし、再就職はごめんだと思って魚の行商から始めた。
社員のやる気をなくす言動は頻繁で、嫌みを言ったり、あらぬうわさ話をしたりして社員のやる気をなくす。うわさをされた社員は、やる気をなくして退職するか上司に不満を持ってしまう。しかも、管理職を乱発し、会議が頻繁にあり、管理費が経営を圧迫して、平社員の給与を上げることができない。