売り上げが伸びれば笑いがとまらない?
昭和の頃のビジネスは売上至上主義で、どんなに借金しようが大量生産しようが売り上げさえ伸びれば後は何とでもなった。何しろ需要は旺盛で、どんどん売れていった時代。借金して商売を広げて売り上げを伸ばした者が儲ける時代だった。
それが令和の時代になると大量生産すれば売れ残りが大量に出て倒産するし、借金して大量出店して売上を伸ばしても赤字の店が出て返済できなくて倒産したり、儲かるビジネスモデルが1年ほどしか続かなかったりする。
今の時代、売り上げが伸びれば、よほど注意しなければその投資が回収できない時代になっている。優良会社だとマスコミに持ち上げられていた会社が、数年で低迷する会社になっていることもよくある。
居酒屋が儲かるとコロナ前まで言われていたが、コロナ禍では儲からないと言われるようになった。居酒屋の経営者は焼き肉屋やテイクアウト専門店になって生き残っている。アウトドア用品もコロナ禍で売り上げが一変した。
昭和の時代のような浪費家の経営者でもなく、実直に商売をしている経営者でも倒産する時代になった。大きな変化はデジタル化で、その波に乗れない企業は従来のビジネスモデルに大胆な変革をしなければ倒産する危機に陥っている。