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働いているだけで幸せ

 

2020年、僕は67歳になる。この年でまだ現役で働いていることが幸せだとつくづく実感する。サラリーマンだった人の多くはこの年になると退職してのんびり過ごしているが、元の職場で元の役職で働きたいと心から思っている方が多い。

 

還暦を過ぎて再就職を探せば、これまでの会社でいただいていた給与は半額以下。上司は若く仕事はきつく、いつでも辞めてくれと言わんばかりのこき使われ方。我慢しきれずに辞職してしまう。

 

会社で長く働いていると自動的に昇給し、それなりに役職も付いたりする。ついつい自分の評価だと思って転職するが、転職先での評価は最悪で元の職場のことは評価されない。むしろ自慢すると嫌われる始末。

 

自分を高く買ってくれていたのは元の会社で、その評価に甘んじて愚痴を言い、上司や部下に言いたい放題で甘えていた自分が恥ずかしくなる。会社を辞めて初めて分かるが後悔先に立たず。「おまえはイイよなあ」と話してくれた。

 

僕はいっしょに働いてくださる方に感謝してきた。愚痴や不満はなく、いっしょに働く人と共にいつも明るく、楽しく、元気よく働いてきた。何があっても笑顔が絶えない職場を創ろうと努力してきたおかげで今が最高に幸せ。

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