このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

飲食店にあこがれる

 

飲食以外の事業で成功を収めると飲食店経営に興味を持つ社長さんは多くいる。何しろ社長業は体力勝負で、健康を維持することが大切。食べ物に関する知識も半端なく、こだわりも強い。接待で多くのお店を見ているので目は肥えている。

 

多くのお店で食べ歩きしている社長さんは俺が飲食店を経営すれば儲けること間違いなしと自信満々になる。自分がこだわりを満載したお店を開店するが、これがとんでもない赤字店舗で社業を圧迫することになる例がほとんど。

 

ビジネスの基本は、自分のやりたいお店ではなくお客様が望んでいるお店。食材にこだわりすぎて仕入原価が高くなり高単価で提供することで客離れになる。安く提供しても赤字になり、食材の仕入原価を抑えればこだわりがなくなる。

 

自分で調理したこともなく食べ歩きだけで調理人を雇用して、こうだああだと言ったら調理人はヤル気をなくす。ど素人のおまえさんが何を言っているとでも言いたげな顔をしている。それでも月給をいただけるならいただこうという仕事ぶり。

 

食材の仕入原価と人件費で55%程度にしなければ利益は出てこない。店員のバイトを募集してもなかなか応募がない。結局、社長さんが小ばかにしていた家族経営の飲食店に負けてしまい廃業に追い込まれる。

 

ビジネスのプロが事業展開だと他業種に手を伸ばして失敗するのは、成功体験からくる過信。他業種に挑戦するなら自分が先頭に立って業務の一切を取り仕切るぐらいの気合と行動を示さなければ問題点は見えてこない。

« »