自分勝手な商売で失敗
商売を始めた当初は、研究熱心で教えられたことは素直に実践していたのに、良い結果が出せるようになると、自分のやり方が素晴らしいと過信して商売につまずく方がいる。好業績のお店に行って、何が良いのかを教えてもらう姿勢を失くしあら捜しをしてしまう。
商売を教えてくれた方への感謝も忘れ、自分のやり方がいいからと言い張っているので、繁盛店の社長には嫌われていると思い込み、自分の殻に閉じこもって業績を下げている。商売人のプライドとは、繁盛できるかどうかだけ。
先代のときは繁盛していたのに、子供が後を継いでからダメになったという話はいっぱいある。子供は先代のビジネスモデルを変えて儲かると思い込んでいる。親父のやり方に戻すにはプライドが許さない。そのために倒産しそうになっている。
FCに加盟しているのに直営店で学んだことを、素直に実践せずに自分勝手なやり方で儲からなくしている方も見かける。いちばん儲けている店舗で学び素直に実践することが大切なのに、そのことすら忘れている。
儲からないことを自分以外のせいにしているうちは業績の下降は避けられない。儲からないのは自分の意識が原因で、商売人としてのプライドを捨てて自分のプライドにこだわっている。
自分のお店を繁盛させなければ、スタッフの皆さんがいつまでも働けるお店にはできない。そのためには自分のプライドを捨てて繁盛店に学び、商売のプライドを持つことだ。商売人は自分を捨ててでも仕事のプライドを大切にしている。