石炭から石油にエネルギーが変わっていた時、多くの炭鉱労働者が閉山に反対していたが、どんなに反対しても石炭需要はなく衰退していくにつれて閉山し職を失っていった。昔は、どの町にも製材所があり林業が盛んだったが、安い外材に価格で負けて倒産していった。そこで働く人たちも職を失っていった。

 

これまでも、産業の衰退によってやむなく転職せざるを得なかった人々は多くいる。転職したての頃は、これまでよりもかなり安い給与で我慢しなければならなかった。それでも、彼らは家族を養うために必死になって転職先で働いた。新しい仕事のためにスキルを身につけ知識を習得しなければならなかった。

 

AIが近い未来、今ある仕事の半分をこなすようになり人々は職を失うと言われている。時代の変化と共に仕事も変わる。その流れにあらがうことはできない。しかし、時代の変化と共に、新しい仕事も生まれてきており、今ではサイバーセキュリティー技術者、プログラマー、クラウド技術者、AI技術者などが求められている。

 

時代が求める仕事には高度な知識とスキルが必要で、そのためにはしばらく勉強する時間が必要となる。そこに投資できた人たちは、新しい仕事に就き意気揚々と働くようになるが、不満と不安で愚痴をこぼしている人たちは落ちぶれていく。幾つになっても勉強を怠らず、最新の知識を学ぶことが働く人には必要になっている。